「お父さんがんばらないで」

雨が降れば傘のように、太陽の下では優しい日陰のように――。
愛する家族を守るため、必死に働いている父親。
しかし厳しい不況の中、会社から突然その居場所を奪われる人も増えています。

「お父さん、がんばらないで」――それは、娘が父親へかける精一杯のエールです。
会社をリストラされた父親は、その事実を家族に言えず、毎朝背広に着替えて出かけていきます。
ある日、忘れ物を届けようと後を追った娘は、公園のベンチで1人、ぼんやりと佇む父を見てしまいます。
その背中を見ているうち、家族を背負って働き続けてきた父の誇りと孤独を感じ、娘の目に涙があふれてきます。

「お父さんがんばらないで　お父さん世界一だよ」

心の中で何度も父に語りかける娘。
不器用に、けれども精一杯生きる父の姿と、そこから浮かび上がる家族の絆を、娘の優しい視点から歌い上げた名曲。
11分30秒にわたるバラードは、まるで短編映画のような物語性にあふれています。

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